暴力と法律

歴史的に暴力は
他人の体を傷つけたり
縛ったり閉じ込めたりして行われてきた
それらが法律で禁止された社会は
他人に言葉で人を傷つけたり
縛ったり閉じ込めたりするようになった
それらも法律で禁止されるようになると
自分の頭の中の言葉で
自分を傷つけたり縛ったり閉じ込めたりするようになった
ここで人類は全く新しい問題にぶつかった
自分の頭の中は表に出てこないので法律が効かないし
自分が自分をどう扱うかの権利を他人が干渉することができない
だけど現実として自分の頭が自分の体に暴力を与えるというのが
起こっている
法律
法律は言葉でできている
自分
自分は体でできている
この隙間に横たわる永遠のギャップを
どうにか渡らせるアイデアが必要なのだ
暴力が止むように
あなたがあなたを傷つけるのを止めるように
そうしてその試みはまだ
世界の片隅で実験中!