• 大橋しん

ドイツで心療内科のリハビリにアレクサンダー・テクニークが導入されていた

更新日:2020年8月25日

もうひとりのアレクサンダー・テクニーク教師から連絡がありました。


ハンス=ヨルゲン・ノイマン先生は、郊外の住宅街にレッスンに来ているとのことでした。


住所と建物をメモします。プシュコテラピー・クリニック…精神科クリニック??



郊外の寮から中央の学校へ行くまでの途中です。路面電車で行くとすぐに分かりました。


一軒家の並びに、金版にクリニックと打ってある表札を見つけ、その奥に3階建ての建物がありました。


呼び鈴を押すと3階へ上がるよう言われ入っていきました。とても静かで清潔な場所で、上に上がると廊下で男性が待っていてくれました。


ハンスは70歳は超えていそうな細身の男性で、ゲルマン系ではなくユダヤ系の顔をしていました。


ニコニコしながら部屋を案内し、彼はベルリン在住であること、ここが心療内科クリニックで、この部屋はリハビリ室で彼は週に2回ここに通っていること、ここのリハビリ・プログラムには他にフェルデンクライス・メソッドやヨガがある事を教えてくれました。


要するに、精神疾患の治療としてリハビリにアレクサンダー・テクニークを導入している所でした。


医者の処方があれば保険適用になるが、僕の場合処方はないのですまないが自費で、とのことでした。


僕はそのつもりで来たので、自費で構いませんと言いました。


そして彼のレッスンを受け始めました。


彼のワーク(働きかけ)はヘルムートと違う点がいくつかあって、椅子を使ったポーズや目線と呼吸などで自分の中の「よぶんな頑張り」を見つけ、それを手放すか置いておくか選択していくものでした。


「こんなふうに自分をトレーニングする方法があるのか!」


と新鮮に驚きました。


自分のこわばりに気づいたときの、出所のわからない葛藤の後、そのこわばりを手放すと身体が心地よく感じられました。


このけっこうアクティブな「がんばり」の見つけ方は、自分で取り組める要素がいっぱいると思い、気付くのが楽しくなっていきます。


後に知ったのですが彼のレッスンは正統派の、いわゆるプロシージャーと呼ばれる手法でした。


僕は彼とヘルムートと交互にレッスンを受け続けようと思いました。



こうしてライプツィヒで、ふたりのアレクサンダー・テクニーク教師に習い、チェロのレッスンの費用をそちらにまわすことに決めました。


振り返ってみるとこの辺りの時期が、僕の興味が音楽から身体のことへ移っていた頃だったのでした。


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アレクサンダー・テクニークの教師になるトレーニングには幾つかの重要課題があります。 そのうちの一つに「リーディング・フォローイング」というのがあります。 指導するとき、リードすることとついて行くことを同時にやる。 また、僕の師匠ブルース・ファートマンは理想の教育者のスタンスを、 「後ろから、囁き声で勇気づける」ように、 と、著書で言い表しています。 生徒の前から引っ張って先導するでもなし、後ろから