- 大橋しん
ドイツは本当にビールとじゃがいもとソーセージばっかりか?(2)
最終更新: 2020年8月25日
ドイツの食事情第二弾。じゃがいもばかり出るか?
じゃがいもばかり出ます。
主に3つ、ブラートカルトッフェルン、じゃがいものクロース、ポンフリ。
あとスープ、サラダもじゃがいもが多いです。
なぜ普及しているかというとドイツの土地はアジアより痩せていて、飢饉がある度にじゃがいもの普及を進めたという歴史があります。
もともとじゃがいもは不吉な食べ物であったと中沢新一さんの本に書いてありました。たしかコルヌコピアに関して。
スペイン人がアメリカ大陸から持ち帰った400年前、ぼこぼこと増殖するじゃがいもは薄気味悪い悪魔の食べ物と言われいやがられていたそうです。
その後簡単に栽培、収穫ができるということでフリードリッヒ大王などが奨励したと。それから国民食になっていくので、歴史はわりと浅いのですね。
こんなことを憶えていてここで書くのも、ドイツ語学校ではこういうことを題材にしてドイツ語を勉強するのです。
ドイツ人にとってじゃがいもはやや自虐的に「やっぱりいつもあるのよ」という感じで語られます。
スーパーにいくと生のじゃがいもは10kg、20kg単位で売られていることが多いので僕は買ったことがありませんでした。
一人で食べられませんから。
加工品もよく売っていて、じゃがいものスープは粉末であるし、クロース(団子)やマッシュの粉も売っていて、それらは牛乳を混ぜたりして固形物に戻して食べます。味はいまいちです。
ブラートカルトッフェルン(平ぎりの焼きじゃがいも)やポンフリ(フライドポテト)は馴染みがあるのでよく食べました。
でも誰もが一番好きだと言うのは…、
ポテトチップス!
フロムU.S.Aでした。