
大橋しん
夜明け、フランクフルトからザクセンへ
更新日:2020年7月27日
夜明け。ヨーロッパ随一のハブ空港、フランクフルトに到着しました。
前回は英語もおぼつかない状態で空港から中央駅へ、そしてワイマールへ一人でたどり着くのは大変でした。
今回は経験済みなので気楽です。ドイツの新幹線、ICEに乗り込み朝の様子を眺めながら3時間、ザクセン州へ入りライプツィヒ到着のアナウンスが。
ライプツィヒの中央駅は当時ヨーロッパ最大規模(後にどこかに抜かれた)。駅横のタワーマンション(この建物は後に飛び降り自殺が頻発するいわく付きのものだと知った)が遠くから見えてくると、周りが次第に廃墟化した工場に囲まれていき、まもなく終着しました。
この町はワイマールのような牧歌的な雰囲気とはガラッと変わって、暗くいかめしい印象です。
どんよりした雲空、すすで汚れた中央駅にはカラスの大群が。人も寡黙で暗い。
バットマンのゴッサムシティみたいだ。僕はそんな退廃的な感じは嫌いではなかったのでワクワクして、とりあえずインビスで軽食を買って、予約していたホテルに向かいました。
ドイツには自動販売機がほとんどありません。というかあってもほぼ間違いなく壊れていてお金を入れても商品が出てきません(お金も帰ってこない)。怪しい英語で怖い顔した売り子と対面して物を買うしかないので、ワイマールにいた最初の頃はかなり勇気がいりました。
しかしむっつりした表情のドイツ人でも案外気さくな人はいるし、この後も幾度も親切にしてもらうことになります。
ホテルのフロントマンはさすがに愛想はよく、とりあえず荷物と身体を落ち着けて、入学する手続きを済ませたヘルダー研究所ドイツ語学校を見に行ってみる事にしました。