
大橋しん
ニューヨークテロの直前。日本に帰り不意にアレクサンダー
2001年といえば9月11日のN.Y.テロを思い起こされる方もおられるかと思います。
僕はその年にドイツへ行って、長期滞在の方法を見つけて、一旦帰って準備して、またドイツへと向かいました。
さて、一旦神戸に帰った所からです。このブログの初回に登場した友人に久々に再会し、ドイツでの話などをしていました。
友人はどうやら一線での演奏の手がかりを得たらしく、さらなる奏法の開拓をしているとのこと。
相変わらず熱心に演奏技術について語っていましたが、王子公園辺りをぶらついているときに、その友人は不意に言いました。
「アレクサンダー・テクニークとかいうものがあるらしい」
ん?なんか聞いたことがあるような。
なんでも、楽器演奏などで体に負担をかけないようにするための訓練方法だということです。
その名前をドイツのオペラ歌手、ノリコさんが言っていたようなのを思い出し、友人に話しました。
「ふーん、調べてみよう。どこかで受けられたら一緒に行ってみようか?」
僕は同意し、その日は別れました。
準備の段取りを頭で組み立て、あれこれ作業しているうちにアレクサンダー・テクニークの名前は再び頭の片隅に追いやられていったのでした。