​レッスン効果の実証

2019年に国際リハビリテーション

医学会世界会議で、

アレクサンダー・テクニークを

医療に応用した結果を発表しました。

そこでは、目に見える変化として

いくつかの例を挙げました。

ここではそちらをご紹介します。

​発表資料より下段にピックアップして

拡大、解説します。

​①

​②

​③

​④

①からだの緊張がほどける

左側だけ実施したところ、

受けた前後で固めていたからだがほどけ、

肩幅が広がり腕が伸びて見えます。

彼女はフルート奏者です。

左側のように自由度の高い胸と腕は

ブレスや運指を助けます。

​②姿勢が変わりそれが持続している

​初回からひと月ごとに写真を撮りました。

来られたときにすぐ「水平線を見て」

という指示で撮っています。

前回までのレッスンの効果が

これだけ残っているということです。

「背すじを伸ばして」などの

姿勢指導は一切していませんが、

自分自身の心地よさから、

本人は意識せずにかってに段々と

姿勢が良くなっています。

③痛み・不安・行動範囲を

グラフ化すると

明確に改善が見られた

これは、とある方の時間ごとの変化です。

ひと月に一度、アンケートで

それぞれの項目に答えてもらい​

グラフ化すると、

はっきりした変化の様子が

浮かび上がりました。

​まず不安()が改善され、

その後痛み()が減って、

行動範囲(黄色)が広がっている事が

わかります。

​介入開始

④噛み合わせから、

力んだときのパターンが

変化していることが分かる

レッスン前後の違いです。

歯医者さんならひと目見て、

下あごの片側の引き込みが

減って左右差が改善し、

噛み合わさる場所が増えていることが

分かるでしょう。

 

​拡大すると下あごが

閉じていくときの回転方向が

変わっているのが確認できます。

歯を削ったりしていませんので、​

ここから推測できるのは

筋肉の働き方が変わった

ということです。

筋肉には固定する細かい筋肉と

動かす大きな筋肉があります。

健常な場合、

まず固定筋が土台を用意し、

その上で動作筋が働くので

安定して動けるのですが、

この方は習慣的な反応から

動作筋を先に働かせて、

あごが移動した上で固定を

働かせているので、

正中からずれるのです。

噛み合わせが悪くなると

首や背中が緊張して

慢性的なコリに悩まされます。

この方はレッスンを続けることで

自分で教育できないレベルの

筋肉のコントロールを

改善させています。

​筋肉は経験から学習していくので、

この変化は一時的なものではなく

積み上げていくことができます。