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​健康と医療 セルフケア

目次
​・繊細さんへの新提案
​・アトピーを終わらせたのは心からの諦め(テキスト
​・へバーデン結節と言われたらどうする?(テキスト
​・噛み合わせに対して自分でできる事(テキスト
​・脊柱管狭窄症に対する新しい選択肢(テキスト
​・不眠には発想の変換が大事(テキスト
​・不調を癒すのは希望(テキスト
​・周りに線維筋痛症の人がいるなら(テキスト

繊細さんへの新提案

​(読了目安:2分)

ハイリー・センシティブ・パーソン(HSP)、超感じやすい人という言葉がちらほら見られるようになりました。

 

それってある程度みんなそうじゃないの?

 

て思われますが、本人に突っ込んで聞くと相当困った事態に陥るようです。

 

本人が困って、本人だけでなく周りにも社会生活に支障が出ると、

「病的」とまで言われるようになります。

 

不安障害の対人限定の派生で生まれた概念のようですが、

あなたは自分をHSPだと思いますか?

 

 

彼ら彼女らは、感覚が「豊か」であったり「鋭い」「繊細」という分析がされていますが、

それはあくまで心理的な側面から、

分析側の印象で、なんだろうなと思います。

 

僕のところにも来ていたり見てきたHSP傾向であろう人たちを思い浮かべると、

 

他の人より特別「豊か」で「鋭く」て「繊細」であるような気はしません。

 

言われる表現にはそれに結びつくものが出やすい傾向にはありますけど、

僕はやはり「からだが語っていること」を頼りに人を見ているので、

HSPの原因や病態を心因性に捉えて見ようとすると、

実際にその人そのものがどんな状態か見えにくくなるような気がします。

 

HSPはカウンセラーに、という流れが出来上がりつつありますが、

ちょっと視点を変えてアレクサンダー・テクニーク教師に任せてみませんか?

 

心理的にだけフォーカスすることがないアレクサンダー教師は、

きっとあなたが困っているときどういう状態で、

どういった対策ができて、

さらにそこから出られる選択肢を手に入れられるよう導いてくれます。

 

 

思い出してみてください。

赤ちゃんは、無防備であろうが

そこに安らかにいることができています。

 

そこから色々背負い込んでいるのが原因でしたら、

アレクサンダー・テクニークのレッスンではそれを一旦下ろしてみることができるのです。

 

柔らかくかつ安らかに存在する。

 

赤ちゃんの頃、誰もがしていたことですから、きっと再現できるはずです。

 

アトピーを終わらせたのは心からの諦め

​(読了目安:1分)

知人に一晩でアトピーが好転した人がいます。

 

その方は学生の頃からアトピーに悩まされていました。

 

夜はかきむしって血まみれだし、

ステロイドを強くしてもきりがない。

 

なんで自分だけこんな目に…

腹立たしい気持ちの毎日。

 

 

食事を工夫したり、薬や保湿剤を厳選して徹底的に塗ったり、

 

丁寧にこまめに洗ったり、あらん限りの肌のケアをしていたそうです。

 

何年も経って、あるとき、何かがプツッと切れました。

 

 

もういいや!好きにしろ!

どうにでもなれ!知らん!

 

 

 

次の日からぐんぐんよくなり、

数週間後にはケロッと跡形もなくなってしまったそうです。

 

僕が実際に知っている彼も見た所皮膚は何ともありません。

 

大げさなことではなく、きっと本当の事でしょう。

 

 

 

気持ちの問題、とは言うけれど、

本当に切り替わるには心底そう思うのがないとダメかもしれません。

 

彼の話を聞いていると、

頭が体をだまそうとしていなかったことが伝わってきます。

 

そこまで持っていくのって難しいでしょうね。本番を切り抜けるアスリートのモチベーションと似たようなものを感じます。

 

自分でそれができない人に、そういった切り替えの手伝いができたらいいな、と思って仕事をしています。

 

頭と体の関係を見直してみるには興味深いエピソードですね!

 

へバーデン結節と言われたらどうする?

​(読了目安:4分)

 

 

ヘバーデン結節は50歳過ぎぐらいから指の第一関節が痛み曲がってくる変形症で、かなりの割合の女性が発症します。

 

これが原因も治し方もよくわからないもので、整形外科に行ってもどうしたらよいのか医者も言葉を濁されたりして、見た目も悪く気に病んでいる方も多くいらっしゃいます。

 

僕もたくさんのケースをずっと見てきて、今の所リハビリで押さえている重要なポイントをご紹介します!

 

 

 

 

 

改善に必要なのはこの2点。

 

①可動域の確保

 

②食生活の見直し

 

ヘバーデン結節の原因はよくわかっていないのですが、閉経頃から頻発するところをみるとホルモンバランスの崩れが関わっているようです。

 

よく指摘される閉経後骨密度の低下、これも女性ホルモンの減少によるものですが、骨への供給や骨、その周囲の慢性炎と人によって変化に対する対応は様々なよう。

 

これもホルモンバランスの崩れのひとつの表れかと見ています。

 

関節が痛んで固くなっていくのは骨周りの安定化のために炎症が起き、線維化が進んでいる…それでは炎症を抑えればいいのかな?

 

それもどうかな…炎症は何らか必要があって起こっているのかもしれません。

 

炎症は免疫疾患のエラーなどでない限り必要がなくなれば収まるはずです。

 

この炎症が収まるまで数ヶ月から数年かかる場合があるようですが、その間は可動域を他動的に動かして確保しておく。

 

 

改善例のいくつかは「気になってとにかく始終反対の手で指を動かしていた」人たちです。

 

収まるまで動かし続け、可動域を確保する、これが①です。

 

 

②の食事の見直しは、慢性炎症に関わることです。

 

腸内細菌研究の第一人者、辻典子先生に一昨年の忘年会でお聞きしたのですが、炎症疾患の激増の背景は腸内細菌のバランスの崩れが大きな要因のひとつであるとのこと。

 

食事です。現代食に炎症を起こさせる要因がかなりあると。

 

これはすべて見直すのはとても大変なことですが、要点を絞ると…。

 

 

・小麦、白糖、添加物を減らす

 

・発酵食品を増やす

 

 

これに尽きるようです。

 

 

今もヘバーデン結節で悩んでいるクライアントさん達を見ていますが、長期戦なので勇気づけ続ける必要があります。

 

不安だと病院を変えまくるドクター・ショッピング化し、余計なエネルギーと増幅した不安を抱えてしまい別の問題を引き起こしかねません。

 

僕のところに来る人達も、すでに何軒も治療院・施設に行った後の事が多いのです。

 

僕が心がけているのは、「一緒にいると安心する」存在であることです。

 

あとは前述の、

 

①可動域の確保

 

②食事の見直し

 

そして来られた時はアレクサンダー・テクニークでの除痛と全身の動きと連携の見直しです。頼られたら必ず僕が何とかします。

 

では、お大事に!

 

噛み合わせに対し自分でできる事

​(読了目安:4分)

歯医者や治療院でかみ合わせが悪いと言われたら、どうしたらよいでしょう?

 

誰もが完璧なかみ合わせではないのに、治療しなければならないものなのでしょうか?

 

 

 

 

 

僕の結論は、

 

治療という発想を捨てれば、それなりに対処できる、です。

 

 

 

かみ合わせが原因で起こる不調は無数にあります。

 

頭痛・めまい・肩こり・腰痛・眼精疲労…

 

微熱・疲労感・倦怠感・手指のこわばり・関節痛・レイノー現象・動悸・乾燥症状・呼吸困難・嚥下障害・生理不順・月経困難症・体重変動・光線過敏症・寒暖不耐症・顎関節症・低血圧・各種アレルギー症状・うつ・不安障害……

 

ほとんどの症状が慢性傾向にあり、しかも治し方がはっきり示されていません。

 

そして…

 

現在、多くの歯医者がほとんどの人にかみ合わせを指摘します。一昔前よりかみ合わせに注目する風潮が強まってきたからです。

 

研究が進んできた事のほかに、経済的な理由もあるようですが、それは置いておいて…。

 

 

 

僕は歯医者と一緒に連携して仕事をしていた時期が数年あり、かみ合わせの治療をした人をたくさん見て、質問してきました。

 

「かみ合わせの治療ってどうでした?」

 

 

「高かった!」

 

 

聞いた範囲ではかみ合わせの治療には100万~300万円。

 

そして、調子はというと、幾分よくなったものもあるけど、どの方もスッキリしてはいないのです。

 

第一、僕の所に来ているということは、何らかの不調は続いているのでしょう。

 

 

 

ほとんどの人がかみ合わせが悪いと指摘されているのに、本当に治療が必要なのでしょうか?

 

治療が必要、というケースもあるでしょう。

 

そして、治療が必要でない、というかあなたの未来のために高額な治療が本当に必要かどうか、と考え直したほうがよさそうなケースも無数にあるのです。

 

 

 

提案ですが、「治療」という選択肢を捨てて考えてみませんか?

 

かみ合わせで起こる不調は、バランス補正による筋緊張が関わっています。

 

かみ合わせ自体が悪さをするのではなく、体の補正機能が別の機能に歪みをもたらしているのです。

 

 

補正は、モノではないですよね。

 

モノだったら修理、治療が必要です。

 

補正する方法が問題だったら、そのやりようを変えることができます。

 

例えば…

 

緊張によってバランスを取る

揺れを止めるための緊張に気づく

揺れてもいいことを認める

揺れを止めていた緊張がいらなくなる

 

 

いつも右で噛んで食べる

時間がかかってもいいから左でも噛んで食べてみる

アゴや首の緊張を左右に再分配する

肩こりや腰痛が緩和する

 

 

 

僕がかみ合わせが悪い人に試してきたもので有効だったもののリストはこちらです。

 

・左右使ってゆっくり食べる

 

・怒りを早々と手放す

 

・目を休める

 

・シャワーだけでなく風呂に入る

 

・踏ん張らないような軽い運動をする(筋トレより太極拳など)

 

・こだわったり、時間や約束を守るのをあきらめる

 

・マルチタスク(同時に作業を進行させる)をやめる

 

このように「治療」という選択肢を「学び」に変えることで全体を穏やかに、時には根本的に変えることもできてきます。

 

この「学び」を、知識だけでなく実行し、評価し、最適化するのが自分では難しいという方々のためにアレクサンダー·テクニーク教師という職業があります。お近くに教師がいないか、調べて、当たってみて下さい。

 

全国の教師リストのリンクを貼っておきます。

https://www.alextech.net/teacher/

 

治療しかない、という発想を捨てれば、かみ合わせに限らず、意外とどうにかなるかもしれませんよ!

 

 

*絶対に治療しなければ変わらないかみ合わせの状態もあるので、アレクサンダーテクニーク・レッスンは医師にご相談の後ご検討下さい。

 

脊柱管狭窄症への新たな選択肢

​(読了目安:6分)

脊柱菅狭窄症と医者に言われたら、何をどうすればいいのでしょうか?

 

 

こんにちは、理学療法士でアレクサンダー・テクニーク国際認定教師の大橋しんです。

 

僕が整形外科外来での勤務時代でも、退職した後のご依頼でも非常に多く相談が寄せられる疾患がこの脊柱菅狭窄症で、それも年々増えています。

 

なぜここまで多くのが陥るのか、と考えるより、まずなぜここまで多くの人にこの診断が下るのか、も考えて、どうすればよいのかをお話します。

 

 

先にぶちあけてしまうと、診断を下された多くの方は、

 

脊柱管狭窄症に該当しない人がかなりの割合でいる、

 

と思われます。

 

え?どういうこと?て感じでしょうが、これも事情があってのこと。

 

 

まずこの数年、検査しても原因がよく分からない腰痛や下肢の症状に対し、脊柱管狭窄症と診断名をつける風潮が整形外科界隈にあります。

 

その前は、よく分からなかったら腰椎椎間板ヘルニアと診断名をつけられていました。

 

それが移行しただけなのですが、それで疾患自体の総数が変わって、激増しているように思われるのです。

 

 

 

これは理学療法士の僕の目線から言って、なのですが、別に医者が悪いとか誤診だなんて言っているわけではありません。

 

腰痛下肢痛で原因の分からないケースは、実際には世の中に溢れかえっているのです。

 

それでも治療のために健康保険を使おうとすると、どうしても診断名がいる。

 

そこで医者が名前を拝借する。

 

極端なケースだと、歩くと数分で足が痛んだりだるくなって立ち止まるという間欠性跛行があると言っただけで、その名前をつけられたりもしているのです。

 

それで多くの人が、自分が脊柱菅狭窄症であると認識し、相談に来られているのだと思います。

 

 

 

さて、本当に脊柱菅狭窄症の方々ももちろんおられるので、画像診断ではっきり確認できるのであれば選択肢として手術を勧められる事があります。

 

手術したほうがいいの?やめといたほうがいいの?

 

これもよく聞かれることなのですが、その判断は主治医のもので僕があれこれ言う事ではなく、簡単にはお答えできません。

 

が、手術しないで済むケースもまた多く存在すると思われます。

 

なぜかというと、手術を避けて僕の所にたどり着き改善した例が少なからずあるからです。

 

 

ちなみに僕の方法は医療行為でも治療でもありません。

 

もちろん医療行為が必要となれば、こちらでのレッスンはお受けしていません。

 

脊柱狭窄、つまり骨に変形が実際に起っている場合は、手技的な行為で改善するほど生易しいものではないので、医療機関に戻っていただいています。

 

筋性防御が主な症状の引き金になっている場合は、依頼をお受けしています。

 

 

 

では僕のしていることをご紹介しましょう。

 

先に、改善に向けて進んでいくポイントを2つ。それは、

 

 

·症状に至る動作を見直す

 

·症状に対する反応に選択肢を持つ

 

 

これらに集約されます。順番に見ていきましょう。

 

症状に至る動作を見直す

 

多くの場合症状が出る前にしている原因と、それを誘発しているもっと以前の原因があります。

 

これらは実際に動いたり動かしたりすることである程度把握していくことができます。

 

症状直前のものの見直しについては動作習慣の指導や特定部分のストレッチ、それより前に潜む原因には姿勢や生活習慣の指導が必要になります。

 

これは丁寧な仕事をするところであれば、一般的にされているリハビリの内容でもあります。

 

症状に対する反応に選択肢を持つ

 

次は症状に対する反応を変えていく、というものですが、具体的には痛みやだるさに対し、感情的な反応、それに結び付けられる思考(実際に言い表す言葉)、その思考を表現したときに起こる結果を確認していきます。

 

ちょっと話が込み入ってきて申し訳ありません。

 

しかしこの辺りがアレクサンダー・テクニークならでは臨床応用なので、ちゃんと説明したいと思います。

 

例えば、歩いて数分で痛くなると「くやしい」「情けない」といった感情が沸き起こるとします。

 

それを他人に漏らすと、その人は「対処法」であったり「紹介先を教える」であったりとお決まりの反応をするでしょう。

 

そこでそれをやってみたり、やらなかったりするわけですが、大抵の場合そのくらいで改善するのであれば今までに何とかなっていたはずです。

 

それを見越して、聞いてもらって何か反応を返してもらって、それを聞き流すことになると思います。あるいは知らない治療院なら言ってみるとか。

 

 

でも、これって繰り返してしまいます。

 

解決に至ることがない、お決まりのパターン。

 

パターン化すると、不満はあれど人はそこにある種の居心地の良さを感じ、合理的でもないのに繰り返すことが不思議でなくなります。

 

何も変わらないので、そのパターンを使って悪化していくことが多いのです。

 

ストレスが同じところにかかり続けるから。

 

 

僕のレッスンでは、このパターンを打ち破ります。

 

あなたに自分のしていることを眺め、その感情の時、体がどうで、どういった言葉が出てきて、どんな行動に移り、体にどんな負担がかかるのか、僕は見ていきます。

 

そしてそれを解きほぐして、あなたがパターンを繰り返さないように導きます。

 

手と言葉を使って。

 

 

あなたの行動パターンは、ある筋緊張のパターンを生み出しているのですが、僕はその筋緊張のパターンを変えてしまいます。

 

筋性防御で症状が悪化するなら、その緊張状態を変えることで対処ができるようになるわけです。

 

しかし体験してみないと分からないですね…。

 

僕はよくお話をしてから、改善の可能性がある方だけにレッスンを開始します。

 

よかったら一度ご相談ください。

 

ではまた!

 

不眠には発想の転換が大事

僕は不眠に悩む方たちを大勢見てきていて、中には改善に向かわれたケースも多数あります。

 

僕が眠れなかった時期があります。理学療法士の資格を取ろうとしていた学生時代の実習期間中です。

 

晩にレポートを何時間もかけて書いていると頭の中の言葉が止まらなくなり、体を横たえてもそれが邪魔をしてうまく眠れないという体験をしました。

 

他には寒すぎて眠れないなどの経験もありますが、その二つくらいの乏しい経験ではありますが、その後、不眠を訴えている人たちの言うことをたくさん聴いてきました。

 

それらから推察して色々試してきて、ある程度まとまった考えに行き着きました。

 

 

重要なポイントを先に言いますと、

 

「原因はどうでもよい」

 

です。

 

というか、原因を変える事で解決するくらいでは不眠には陥らない、という感じがしています。

 

 

話をお聞きしていると原因の殆どは突き詰めると対人関係。

 

相手を抹殺できるわけでもないので、原因究明しても解決方法のアテにならないのですが、人はそこをどうにかしようとして内面で格闘しまうのですね。

 

そのペイバックが不眠、というわけです。

 

 

睡眠状態を作り出しているのは日中の活動です。

 

就寝時の噛み締めも同じですね。

 

日中どうしているかを振り返るために、大事なのが

 

 

「眠れないと思われる原因を話す」

 

 

です。

 

 

さっき言ったことと矛盾してるじゃん!

 

 

て突っ込みたくなるでしょうけど、ここが僕に次々と持ち込まれたややこしい案件をかいくぐってきたなりの独自の答えです。

 

 

あなたの不眠は、ペイバック、払い戻しです。

 

葛藤にお応えできなかった分の処理をしているのです。

 

誰が、誰に?

 

頭が、体にです。

 

 

 

 

僕は基本的に感情を身体活動と捉えているので、感情のエネルギーを発散させるのは身体だと確信しています。

 

感情を頭で処理してはいけないのです。

 

それは他の人の仕事に手を出しているようなもので見当違いな作業なのです。

 

 

エンジンのかかった思考(頭)が止まらなくなったら、それに相手してくれるのは誰か?

 

同じ理屈だと、身体が頭のことにしゃしゃり出てきてはいけません。

 

じゃあどうする?

 

他の人の思考(頭)を使うのです。

 

 

一緒にいて、聴いてもらって、他人の頭を活動させると、頭対頭の等価交換が行われる。

 

交換は成立しているのでペイバックはなし。

 

 

だから他人が必要なんです。

 

 

そして、原因を変える必要もない、という答えにたどり着いています。

 

 

 

不眠でお悩みの方へ。

 

ぜひ発想を変えて、自分の頭で何とかせず、他人の頭を利用して下さい。

 

それはまっとうな作業で、的を得ているのですから。

 

不調を癒すのは希望

以前勤めていた整形外科クリニックでは複雑な事情を持つ人達を主に担当していました。

 

入職するとき、クリニックの院長からミッションをもらっており、そのために個室を与えられました。

 

「オレでは良くならない人たちを、どうにかしてくれるか?」

 

神戸の下町にあるクリニックですが、院長はとことん向き合うことで評判で、いわゆる「たらいまわし」にされた人々がたどり着くような所でした。

 

 

僕はその前の救急病院に勤めていた頃から、整形外科にもカウンセリングのような内面的な要素が必要だと主張していて、それを聞いた院長に声を掛けてもらい、一年考えてクリニックに移りました。

 

 

僕に処方される方々は、大抵の場合もう4〜5軒は医療機関を回ってきたあとでした。

 

それも最後には著名な病院や大学病院を訪れていて、現在のスタンダード医療では「どうにもならない」と烙印を押されていました。

 

みんな医療不信に陥っていて、クリニックに来たのも友人にせっつかれて期待もしないで来るなど…最初からハードルが高い人たちばかり。

 

すっごく難疾病であったり、いわゆる治療方法がない難病の方々というわけではありませんでしたが、他では手に負えない事情を持って、たらい回しにされている。

 

家庭内暴力が潜んでいたり、精神疾患を併発していたり、ハラスメントなど社会紛争のさなかにいたり、事故外傷から合併症を繰り返し、手がつけられなかったり…。

 

院長は僕がリハビリにアレクサンダー・テクニークを導入する意義を理解し、個室を用意してくれました。

 

そして僕は8年間、その部屋でそういったにっちもさっちもいかない人たちを迎え入れ、やがて「どこへ行ってもどうにもならなかったのをどうにかしてくれる」リハビリをする先生がいる、ということで評判になりました。

 

処方される人たちにここに来た理由を尋ねると、友人に聞いた、習い事で聞いた、スーパーやバスで噂を聞いた、と地域のあちこちで聞かれる、ということでした。

 

クリニックは深江という神戸市の一番東の端っこにあるのですが、リハビリに来られる人たちは市内から近隣の芦屋市や西宮市、宝塚市と拡大していき、勤めている最後の数年は西は岡山から西は奈良や和歌山、そして東京から深夜バスで通われている人まで出てきました。

 

僕は怨恨や辛み悲しみを個室で聞き続けながら、耐えるしかなかった人たちの緊張を解いていきました。

 

緊張を解くと出てくるのはみんな同じです。

 

希望。

 

それが身体の不調を治していくのです。

 

それをずっと見てきましたから、間違いないと確信しています。

 

 

今年、僕はコロナ拡大のさなかで自分の会社を立ち上げ、クリニックを退職しました。

 

自分を必要としてくれている人たちが世の中にかなりの割合でいることは分かりました。そして、リハビリテーションは既存の枠を超えなければ、やがて行き詰まるのもヒシヒシと感じています。

 

それで、独自に動いているのです。

 

周りに線維筋痛症の人がいるなら

僕の妻は卒業後、大阪の会社に就職し、いわゆるOLをしていました。

 

そこで、トイレ掃除を念入りにしていたら、

 

「そんなこといいから仕事しなさい」

 

オフィスが殺風景だと思いお花を飾りたいと上司に申し出たら、

 

「そんなのどうでもいい」

 

と言われたりしていたそうです。

 

数年で仕事に行くとき気分が悪くなり、次第に病欠が増えていって、しまいに退社してしまいました。

 

 

人の気付かないところに気付いて、ちょっとを手をかけたりしたくなる。

 

でも、周りはなかなか喜んでくれたりしない。

 

わたしは社会に適応できない、と言います。

 

 

僕と一緒になったのも、人の気付かないところに気付いてくれたから、ということにして、引いたクジがよかったか悪かったか分かりませんが…

 

このコロナの夏は調子を崩してしまいました。

 

線維筋痛症という病気で、8年ほど前から発覚しました。

 

 

僕は他にも線維筋痛症の女性たちをリハビリしてきていますが、共通するのは「繊細すぎる」ところ。

 

人の気付かないところに目が留まる人が多いように思います。

 

人には分からない些細なことを大事に思ったり、他人の言動の微妙なニュアンスがずっと残ってしまったり…。

 

それは誰にでもあるかもしれませんが、その影響が身体に出てしまう回路を持ってしまっているようです。

 

症状は筋肉痛。焼けるようなヒリヒリする痛みから、刺すような激痛まで。

 

動くと辛いのでゴロゴロするようになり「サボリ病」と見られてしまいます。

 

この夏もゴロゴロしていました。

 

好きなだけゴロゴロしてもらいました。

 

夏休みなので、僕はずっと子供といました。

 

この夏開業したのに日中時間が割けず、深夜に起きて仕事をしていました。

 

 

子供といるのは楽しいのと我慢がどうしてもセットで、エネルギーが必要です。

 

僕でもしんどい時があるので、妻は大抵の場合しんどいのだと思います。

 

痛みは本人にしか分からないので、僕は辛さをすべて分かってあげることはできません。

 

こちらには判断がつかないこともいっぱいあります。

 

なので好きに振る舞ってもらって、したいことがあれば応援するようにしています。

 

 

あなたの周りに線維筋痛症だという人がいたら、好きなようにさせてあげてください。

 

お花を飾るのもゴロゴロするのも、世界と共にいるのに必要なようですから。